子どもの歯・口のケガ、その時どうする。

夏は子どもの歯・口のケガにご注意を

活動的になる夏は、家の中、学校の部活動などで、
転倒、打撲、転落、衝突などで歯のケガが増える時期です。

1.ころんだときに、顔を打った! 1.ころんだときに、顔を打った!

予防策

  • 子どもは重心が頭にあるので転倒しやすいので
    小さな段差などでも注意しましょう。
  • 子どもが遊ぶ場所から、
    堅いものや尖った物をかたづけておきましょう。
  • 金属でできたオモチャなどで遊んでいる
    ときはぶつけた・ぶつけられたなどが
    起きないよう気をつけましょう。

2.家具の角にぶつかった! 2.家具の角にぶつかった!

予防策

  • 子どもの目線の高さで危険性がある
    家具の角に緩衝材を取り付けましょう。

3.歯ブラシ中にころんだ! 3.歯ブラシ中にころんだ!

予防策

  • 歯ブラシを口に入れたまま
    歩いたりさせないようにしましょう。
  • 台の上に立ってなど不安定な場所で
    歯みがきをさせないようにしましょう。

1.ふざけ合っていてぶつかった! 1.ふざけ合っていてぶつかった!

予防策

  • 児童一人ひとりがマナーやルールを
    きちんと把握するよう指導しましょう。

2.高い所から飛び降りて顔を打った! 2.高い所から飛び降りて顔を打った!

予防策

  • 階段、遊具など転倒や打撲の危険がある
    場所では危険な行動をしないよう
    指導しましょう。

3.自転車でころんでハンドルで口を強く打った! 3.自転車でころんでハンドルで口を強く打った!

予防策

  • 自転車通学などでヘルメットの着用や
    安全な運転のためのルールを
    指導しましょう。

4.身体接触の多いスポーツで顔を強く打った! 4.身体接触の多いスポーツで顔を強く打った!

予防策

  • マウスガードをしましょう
    顔面に受ける強い力から歯、 歯ぐきなどを
    保護すると同時に唇、舌、頰の損傷を防止します。
    マウスガードは歯の形状にフィットしたものを
    歯科医院で作製してくれます
    ので、相談してみてください。

歯のケガを起こさない環境整備を心がけましょう。

子どもは歯が未成熟であったり、歯を支える骨が柔らかいため、転倒や衝突で歯にひびが入ったり、欠けたり、抜けたりすることがあります。歯の状態によっては神経を取る処置が必要な場合があります。まずは歯のケガを起こさない環境整備を心がけましょう。

歯・口にケガをした時の対処フローチャート

お子さんが万一、歯・口にケガをしたときは、
あわてず以下をご参照ください。

歯が抜け落ちた(脱落)場合、条件がよければ再植が試みられます。

受傷から歯医者さんを受診するまでの時間が短く、歯の周りの組織の損傷が軽度で、脱落した歯の保存状態がよいほど、再植の予後も良好になることが期待されます。咬み合わせを確認しながら、脱落した歯を元の位置に戻して、固定を行います。歯科医院を受診するまで歯の状態を良い状態で保つため歯の保存液などもあります。なければ抜けた歯を牛乳の中に入れたり、歯を飲みこまない様に唇と歯の間に入れて乾燥させないようにして歯科医院を受診してください。

歯・口にケガをした場合歯科医院での受診と治療

お子さんが歯・口にケガした直後は、親も気が動転するものですが、
落ち着いてあわてずにかかりつけ、もしくはお近くの歯科医院にご連絡ください。

受診時のチェックシート

歯が欠けた(破折)

永久歯の上顎前歯が大きく破折しています。
詰めたり、かぶせたりという処置をするとともに、しばらくは経過をみる必要があります。

神経(歯髄)が出ているため、早めに歯髄処置が必要です。
乳歯の場合は次の永久歯に生え替わるまで定期的にチェックをしていくことが望まれます。

歯の位置がずれた、
めり込んだ(転位、陥入)

乳歯の下顎前歯が大きくずれています。
永久歯に影響が出ることもあり、生え替わりまで定期的にチェックを受けることが望まれます。

歯が抜け落ちた、
なくなった(脱落、喪失)

条件がよければ再植を試みます。
脱落した歯の保存状態がよいほど、再植の予後も良好になることが期待されます。

ケガは、突然やってきます。「すぐに対応する!」 がとても重要です。

口の中のケガは、早期に対処するかどうかでその後の治療経過にも関わってきます。強く歯をぶつけているのにも関わらず、スポーツの試合などが終わってから受診される方もいらっしゃいます。歯が元のように戻るかどうかは受傷してからの時間が大きく関わってきますので、ケガをしたらすぐに歯科医院にかかられることをおすすめします。また、マウスガードによる予防もお考えください。

歯のケガの予防にマウスガードを使いましょう!

スポーツ選手が装着しているマウスガードを見たことがあると思います。
マウスガードはお口の外傷を予防できる効果的な安全装具の一つです。

マウスガードの6つの効果 マウスガードの6つの効果

  • 歯への外傷が
    予防できます。
  • 唇や頬などを噛む
    ケガを予防できます。
  • 顎の骨、顎関節への
    傷害を予防できます。
  • 自分の歯で相手に
    ケガさせることを予防できます。
  • 強いかみしめによる
    歯へのダメージを軽減できます。
  • 安心感によりプレー
    に集中できます。

マウスガードの装着義務のあるスポーツ マウスガードの装着義務のあるスポーツ

ボクシング

キックボクシング

空手
(一部の流派 、団体)

テコンドー

アメリカンフットボール

ラグビー(U-15・U-19)

ラクロス

アイスホッケー

インラインホッケー
(年齢規程あり)

フィールドホッケー
(中学・高校)

マウスガード装着が推奨されるスポーツ マウスガード装着が推奨されるスポーツ

野球

ソフトボール

サッカー

バスケットボール

バレーボール

ハンドボール

ラグビー

水球

スカッシュ

ラケットボール

体操・アクロバット

レスリング

柔道

空手

相撲

重量挙げ

馬術

自転車競技

モータースポーツ

スケートボード

サーフィン

スキー

インラインスケート

スポーツの競技・団体によって、装着する場合の注意事項(色の指定等)や装着が認められていない競技や団体がありますので、必ず競技ルールをご確認ください。

歯科医院で作る自分の歯に合ったマウスガード

利点1
自分の歯への適合性が
最も良好になります。
利点2
外れにくく、発音に影響を
与えにくくなります。

マウスガードを安全にお使いいただくために

  • 歯の生え変わりや顎の骨の成長に合わせて調整が必要です。
  • 少なくとも3か月に一度は歯科医院で調整を受けてください。
  • 歯の矯正治療中は装置により軟組織を傷つけやすく、
    外力による歯の損傷のリスクが高まります。
    その場合にも適したマウスガードが作製できます。

緊急連絡先

日曜・祝日の場合

京都市休日急病歯科
中央診療所(二条)

電話:075-812-8493

住  所:
〒604-8418 
京都市中京区西ノ京東栂尾町1番地
一般社団法人京都府歯科医師会口腔保健センター内
診療時間:
午前10時〜午後5時

宇治市休日急病診療所

電話:0774-39-9430

住  所:
〒611-0021 
宇治市宇治下居13-2 うじ安心館5F
診療時間:
午前10時〜11時30分/午後1時〜2時30分
※2025年7月時点

でんわ相談

子ども医療でんわ相談

電話:#8000

対  象:
府内に住む15歳未満の子どもや家族等
診療時間:
午後7時〜翌朝8時
(土曜日は午後3時〜翌朝8時)

救急安心センターきょうと

電話:#7119
(または0570-00-7119

対  象:
全年齢
相談時間:
24時間365日